かぼちゃは手軽に栽培できることから、日本全国どこでもよく見かける野菜ですね。
市場には一年中並んでいますが、かぼちゃにも最も美味しい季節、つまり「旬」があります。
今回は、かぼちゃの旬の時期や選び方、おすすめの食べ方をご紹介します。
かぼちゃの旬は7月から9月
実はこの時期が収穫期であり、かぼちゃが一番おいしいのはその後です。
収穫されたかぼちゃは、寒い季節になるまで追熟させることで、さらに甘みが増して本当に美味しくなります。
「旬」とは、野菜や果物がより多くの有益な成分を含み、最も風味豊かになる時期のこと。
多くの野菜や果物では収穫時が旬とされますが、かぼちゃの場合は追熟を経てからの方が、より甘くて有益な成分が豊富になるんです。
また、冬至にかぼちゃを食べるという習慣があるのは、この追熟したかぼちゃが有益な成分を高め、体を温める効果があるからです。
時間をかけて熟成させたかぼちゃは、味もその有益な成分も格別になります。
かぼちゃの選び方
おいしいかぼちゃを見極めるポイントは、重さやヘタの状態にあります。
かぼちゃの選び方では、外見も非常に大切です。
皮が硬く、重たいかぼちゃは良い品質の証ですが、ただそれだけではなく、色や形、種の状態にも注目することが大事です。
色と形のチェック
良質なかぼちゃは鮮やかなオレンジ色をして、表面に均一なオレンジ色の斑点があるのが理想です。
これらの斑点は「サンスポット」と呼ばれ、太陽の光を十分に受けていない部分ですが、熟成している証拠とされています。
サンスポットの濃さは、かぼちゃがどれだけ熟しているかを示します。
形が均一でないかぼちゃは、受粉が不十分だった可能性があるため、避けたほうが良いでしょう。
また、ヘタが大きいかぼちゃは、たくさんの有益な成分を吸収して成長したことを意味しています。
乾燥してコルクのようになったヘタのかぼちゃは、適切に追熟されている証です。
かぼちゃを選ぶときは、形や色だけでなく、ヘタの状態もしっかりチェックしましょう。
かぼちゃを選ぶときのポイント
市場でカットされたかぼちゃを選ぶ際は、種の大きさに注目しましょう。
一般に、種が大きければかぼちゃは十分に熟して甘く、種が小さいとまだ成熟していない可能性があります。
カットされたかぼちゃを選ぶときは、見える種が大きいものを選ぶのがおすすめです。
皮と果肉の間の色で判断する
また、カットされたかぼちゃの皮と果肉の間の色を見て熟度をチェックすることもできます。
果肉に近い皮が緑っぽい色をしている場合、そのかぼちゃはまだ水分を多く含んでおり、甘みが少ない未熟な状態かもしれません。
逆に、熟成が進んでいるかぼちゃは甘くて、皮の色も鮮やかなオレンジ色になります。
果肉と皮の間がはっきりとオレンジ色で、皮が薄く透けるように見えるかぼちゃは、熟れていて美味しい証拠です。これらの点を押さえて、美味しいかぼちゃを見分けましょう。
旬を逃したかぼちゃをおいしくする方法
もし旬を逃したかぼちゃを手に入れても、家で少し手を加えることで美味しさを引き出すことができます。まずは、かぼちゃを新聞紙で包み、直射日光を避けて風通しの良い場所に置いてください。
かぼちゃを冷蔵庫で保管すると品質が落ちてしまうことがあるので、室温での保存がおすすめです。
かぼちゃは、10~15℃の温度ならば約2カ月間保存が可能です。
保存する際は、直射日光が当たらないようにし、冷えすぎない場所を選んでください。
熟成には約2週間から1カ月かかりますが、ヘタに乾燥やひび割れが見られるようになったら、食べ頃かもしれません。
かぼちゃの皮にオレンジ色の斑点が見られるようになれば、しっかりと熟成されている証拠です。
ただし、かぼちゃによっては色の変わり方が異なるため、ヘタの状態を見て熟成度を判断する方がより確実です。
カットされたかぼちゃは室温保存に向かないので、熟成させる場合は注意が必要です。
スーパーで買ったカットかぼちゃは、大抵すでに熟成されているので、さらに熟成させる必要はありません。
生のかぼちゃを長持ちさせたい場合は、カットせずにそのまま熟成させることがポイントです。
かぼちゃの丸ごと保存方法
かぼちゃを丸ごと長持ちさせたい時は、新聞紙でしっかりと包んで、涼しくて風通しの良い場所に保管しましょう。
この方法で2〜3ヶ月間保存が可能です。かぼちゃは自然と追熟して、甘味が増していきます。
かぼちゃの硬い外皮は外部の影響を受けにくく、適切な保管方法で長期間保存できるため、非常に便利です。
新聞紙で包むことにより、かぼちゃは乾燥を防ぎながら必要な水分を保ちます。
保存するときは、かぼちゃのヘタが上になるようにして、冷暗所に置くと良いでしょう。
保存に最適な温度は約10℃です。
かぼちゃは夏に収穫されることが多いですが、実は寒い季節に食べるほうがより美味しいです。
保存性が高いため、夏に収穫したかぼちゃを冬至に楽しむこともできます。
時間が経つにつれてかぼちゃから水分が抜け、甘味が増すため、長期保存するほど味わいが深まります。
丸ごとかぼちゃの保存方法とコツ
丸ごとのかぼちゃを保存する場合、特に暑い夏場は冷蔵庫の野菜室を活用すると良いでしょう。
かぼちゃは約10℃の低温が適しているため、暑い時期には室温での保存が難しくなります。
保存する際には、かぼちゃを新聞紙で包んでからポリ袋に入れ、野菜室に置くことで鮮度を保ちやすくなります。
カットかぼちゃの保管方法
一度カットしたかぼちゃは傷みやすくなりますので、保存時の処理が重要です。
まず、かぼちゃの種とワタを取り除きます。その後、カット面をキッチンペーパーで覆い、ラップやポリ袋でしっかりと包んでから、冷蔵庫の野菜室に保管してください。
この方法で、かぼちゃは約8日間ほど新鮮さを保つことができます。
かぼちゃの種とワタの取り方
かぼちゃを切った後、スプーンで種とワタを取り除くのはとても重要です。
これらの部分には水分が多く含まれていて、腐りやすいためです。
かぼちゃを長持ちさせるには、切ったらすぐに種とワタをきれいに取り除くことをおすすめします。
スーパーで買ってきたカットかぼちゃも、家に帰ったら一度ラップを外して、種とワタを取り除き直すと、さらに長持ちします。
かぼちゃの水分管理
カットしたかぼちゃを保存する時は、水分に気をつけることが大切です。
水分が残っていると腐りやすくなるので、かぼちゃを洗った後は、皮の部分だけを濡れた布で拭くなどして、肉の部分が濡れないようにしましょう。
かぼちゃに水気が残っている場合は、キッチンペーパーでしっかりと拭き取ると良いです。
かぼちゃのラップでの保存方法
切ったかぼちゃは乾燥しやすいので、ラップを使ってしっかりと包みましょう。
ラップを切り口にぴったり密着させ、に密封容器に入れて冷蔵庫の野菜室に保管するのが最適です。
特に種やワタを取り除いた後のかぼちゃは乾燥しやすいので、しっかりとラップで密閉することが鮮度を保つコツです。
2、3日以内に使い切る予定がある場合は、調理がしやすいように食べやすいサイズに切ってから保存すると便利です。
切ったかぼちゃは傷みやすいので、使う前にはしっかりと状態を確認しましょう。
かぼちゃの冷凍保存方法
かぼちゃを冷凍する場合、まずワタと種を取り除きます。
次に、スープや炒め物に使いやすいように薄切り、いちょう切り、または一口大にカットします。
これらを冷凍用の保存袋に入れ、空気を抜いた後、冷凍庫で保管してください。
かぼちゃは凍ったまま調理することができますし、マッシュにしてから冷凍すると後で使いやすくなります。
かぼちゃの冷凍保存のメリット
冷凍かぼちゃは手軽に扱えるため、冷凍野菜の中でも特に人気です。
カットしたかぼちゃを好みの形やサイズに切って冷凍保存すると、様々な利点があります。
保存期間を長くできる
かぼちゃはその硬い皮で覆われているため、常温保存でも約1ヶ月間持ちます。
しかし、一度カットするとその部分から腐りやすくなり、冷蔵しても2~3日で品質が落ち始めます。
もし使い切れなかったカットかぼちゃがあれば、冷凍することで保存期間を大幅に延長できます。
適切に冷凍すれば、最長で1ヶ月まで新鮮な状態を保つことが可能です。こ
れにより、無駄なく食材を使い切ることができます。
かぼちゃの保存方法と美味しい活用法
かぼちゃは、その保存性の高さから非常に便利な野菜です。
丸ごとのかぼちゃは、適切な条件で保管すれば2ヶ月程度は新鮮な状態を保ち、その間に自然と甘みが増していきます。
カットしたかぼちゃも、適切に下処理をすれば保存期間を延ばすことが可能で、さらに冷凍保存することもできます。
これにより、いつでも新鮮なかぼちゃを料理に活用することができます。
簡単かぼちゃのマッシュレシピ
かぼちゃは他の根菜と同じように、マッシュにして美味しくいただくことができます。
例えば、だし汁で柔らかく煮たかぼちゃをマッシュするだけで、簡単に美味しい一品が完成します。
材料
・かぼちゃ(皮と種を取り除いたもの)
・だし汁(または野菜スープ)
作り方
1.かぼちゃを小さく切ります。
2.鍋にかぼちゃを入れ、材料がかぶるくらいのだし汁を加えて火にかけます。
3.かぼちゃが柔らかくなるまで煮ます(途中でだし汁が減ったら追加してください)。
4.かぼちゃが十分に柔らかくなったら、裏ごしするか、潰してマッシュにします。
必要に応じて煮汁で調整します。
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大量に作っておけば、冷凍保存も可能です。
このように、かぼちゃは多様な料理に使える便利な野菜です。
シンプルなマッシュから始めて、様々な料理を楽しんでみてください。
朝食におすすめのかぼちゃスープレシピ
朝食にぴったりな簡単かぼちゃスープの作り方をご紹介します。
もし生クリームが手元になければ、コーヒー用の粉末ミルクでも代用できますよ。
材料(2人分)・
マッシュしたかぼちゃ約100g
・牛乳400ml
・コンソメの素1個
・塩少々
・黒コショウ少々
・コーヒー用粉末ミルク大さじ1山盛り
・水溶きコーンスターチ大さじ3
・茹でたブロッコリー1房
作り方
1.かぼちゃは電子レンジで加熱し、マッシュします。500Wで2分30秒が目安です。
加熱時には蓋かラップを忘れずに。
2.マッシュしたかぼちゃを牛乳で薄め、鍋に移します。さらに滑らかなスープを好む場合は、
この段階で裏ごしを行ってください。
3.コンソメの素を加え、塩とこしょうで味を整えます。粉末ミルクを入れた後、
水溶きコーンスターチを加えてとろみをつけます。
4.スープを器に盛り付け、茹でたブロッコリーとクルトンをトッピングして完成です。
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このレシピで、忙しい朝でも手軽に美味しいかぼちゃのスープを
楽しむことができます。
かぼちゃのグリルと優しい味のかぼちゃ煮物レシピ(2人分)
かぼちゃのグリルレシピ材料
・かぼちゃ150g(種とワタを取り除き、5mm厚のくし形に切る)
・塩小さじ1/4
?オリーブオイル:小さじ2
作り方
1.かぼちゃに塩を振り、オリーブオイルをかぼちゃに絡めます。
2.魚焼きグリルを予熱して、中火で7~8分焼きます。
かぼちゃの優しい煮物
材料・
・かぼちゃ1/8個(約200g)
・水100cc
・だしの素少々
・しょう油大さじ1/2
・砂糖大さじ1
・みりん大さじ1
・酒大さじ1
作り方
1.かぼちゃ以外のすべての材料を鍋に入れ、一煮立ちさせます。
2.かぼちゃを一口大に切り、鍋に加え、蓋をして弱火から中火で柔らかくなるまで煮ます。
3.かぼちゃが柔らかくなったら、火を止めて完成です。
電子レンジで作る簡単かぼちゃサラダのレシピ
材料(2人分)
・かぼちゃ300g
・酢大さじ1
・マヨネーズ大さじ1
・粗挽き黒コショウお好みで
作り方
1.かぼちゃを一口大に切り、硬ければラップで包んで、600Wの電子レンジで2分加熱します。
2.加熱したかぼちゃを耐熱容器に移し、再び600Wで4~5分、竹串がスムーズに通るまで加熱。
3.加熱後、かぼちゃがまだ熱いうちに軽くつぶし、粗熱が取れたら酢とマヨネーズを加えて
よく混ぜ合わせます。
4.最後に、完成したサラダを皿に盛り付け、お好みで粗挽き黒コショウを振りかけてください。
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このレシピで、忙しい朝でも簡単に美味しいかぼちゃサラダが楽しめます。
かぼちゃのつぶし加減は、お好みで調整してみてください。