今日の出来事などを

ポケットのコッペパンと、犬との秘密の約束

給食のコッペパンは、時々少しだけ残してしまうことがあった。でも捨てるのは、なんだかもったいない気がした。家の近くには、よく会う犬がいた。大きくておとなしい犬で、私のことを覚えているようだった。残ったパンをポケットに入れて持ち帰る。家の近くの...
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休んだ友だちへ、コッペパンを届ける小さな使命

学校を休んだ友だちがいると、どこか教室が寂しく感じた。机が一つ空いているだけなのに、不思議と静かな気持ちになる。給食のコッペパンは、休んだ子の分も残される。そして近所に住んでいるクラスメートが届ける役目になる。子どもながらに「大事な仕事」を...
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コッペパンとジャム、あの組み合わせは小さなごちそうだった

給食の配膳の時間、机の上に置かれたコッペパンを見ると、なんだか安心した。ふっくらしたパンと牛乳の匂い。それだけで、教室は給食の空気に包まれる。袋に入ったジャムを開けるのは、子どもにとってちょっとした技術が必要だった。強く押すと飛び出すし、弱...
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クジラの竜田揚げの日は、教室が少しだけ幸せになる日だった

給食の時間になると、胸がわくわくした。特に「クジラ肉の竜田揚げ」が出る日は、朝から少しだけ機嫌が良かった。教室の空気までどこか明るくなるような気がしていた。今思えば、あの頃の給食はとても素朴だった。コッペパン、牛乳、袋に入ったジャム、そして...
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「コロと兄妹のジンギスカン」―大人になって気づいた宝物の思い出

大人になった今でも、ジンギスカンの匂いをかぐとあの頃の夕飯を思い出す。鉄の鍋。もやしとにんじん。兄妹の笑い声。そして、外で待っていたコロ。胸がじんわり温かくなる。あの頃は当たり前だった。父が鍋を出して、母が野菜を盛り、妹と弟が騒ぎ、お兄ちゃ...
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「食べたふりの名人」―妹と弟にバレないジンギスカン作戦

ジンギスカンの夕飯は大好きだった。でも、コロにあげるためには作戦が必要だった。ぼくの胸はいつもドキドキしていた。妹はよく人の皿を見る。弟はすぐ真似をする。だから、油断するとすぐバレる。「どうすれば見つからないかな」ぼくは小学生なりに真剣に考...
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「お兄ちゃんの秘密作戦」―ジンギスカンを愛犬コロにこっそりおすそ分け

ジンギスカンの日には、もう一つ楽しみがあった。それは、コロにおすそ分けすることだった。嬉しいけれど、少しだけドキドキする。見つかったら怒られるかもしれないからだ。家の外には、愛犬コロがいる。黒い毛をしたアラスカ犬の雑種で、体は大きくて優しい...
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「ジンギスカンの日は家の中がお祭りだった」―兄妹で鍋を囲んだ小学生の夕飯

台所から甘いタレの匂いがしてくると、胸がぱっと明るくなる。その匂いは、ぼくにとって特別な合図だった。「今日はジンギスカンだ。」そう気づいた瞬間、学校の疲れなんてどこかへ飛んでいく。胸の中がワクワクでいっぱいになる。ジンギスカンの日は、家の中...