新しいことを始めると、不安になる
何か新しいことを始めたとき、最初はワクワクしていたのに、しばらくすると「やっぱり今までの生活に戻りたい」と思うことがあります。
「これを始めれば何か変わるかもしれない」
そう思って始めたはずなのに、少し時間が経つと、
「前のほうが楽だったな」
「やっぱりやめたほうがいいのかな」
そんな気持ちが出てくる。
でも、これは決しておかしなことではないと思います。
人は、慣れている環境にいると安心できます。
毎日の生活の中で、何が起こるのかある程度わかっている。困ったことがあっても、これまでの経験から対処できる。
だから、新しいことを始めると不安になるのは当然なんですよね。
「戻りたい」と思うことは、失敗ではない
新しいことを始めて不安になると、
「自分には向いていないのかもしれない」
と考えてしまうことがあります。
でも、そこで一度立ち止まってみる。
もしかすると「向いていない」のではなく、単純に「慣れていない」だけなのかもしれません。
今までいた場所は、自分にとって安心できる場所です。
そこから出れば、当然わからないことが増えます。
だから不安になる。
そう考えると、「元に戻りたい」と思った自分を責める必要はないんですよね。
「ああ、今ちょっと不安なんだな」
くらいに受け止めてもいい。
成長できるのは「少しだけ怖い場所」
人の心や行動には、大きく分けると3つの状態があると言われています。
一つ目は「快適なゾーン」。
慣れた環境の中で、安心して過ごせる場所です。
二つ目は「最適なパフォーマンスゾーン」。
少し緊張するけれど、その緊張が刺激になり、自分の力を発揮しやすい場所です。
そして三つ目が「危険なゾーン」。
不安やストレスが大きくなりすぎて、自分の力を十分に出せなくなってしまう場所です。
ここで大切なのは、「成長するためには、とにかく無理をしなければいけない」ということではありません。
むしろ、無理をしすぎないことも大切です。
目指したいのは、
「ちょっと怖いけど、やってみようかな」
と思えるくらいの場所。
いきなり大きな挑戦をしなくてもいいんです。
小さな一歩でも、世界は変わる
たとえば、新しい勉強を始めてみる。
今まで話したことのない人に声をかけてみる。
ずっと気になっていたことを調べてみる。
発信を始めてみる。
新しい場所へ行ってみる。
一つ一つは、とても小さな行動かもしれません。
でも、その小さな行動をしたことで、今まで知らなかった人と出会ったり、新しい考え方を知ったり、自分でも知らなかった可能性に気づくことがあります。
最初は「ちょっとやってみようかな」くらいだったことが、あとになって大きな転機になっていることもあります。
だからこそ、何かを始めたときに不安になったとしても、すぐに「やめる」と決めなくてもいい。
「もう少しだけやってみよう」
そんな選択肢があってもいいと思います。
「続けるか、やめるか」の二択にしない
新しいことを始めると、つい、
「続ける」
「やめる」
の二択で考えてしまいます。
でも、本当はその間にもたくさんの選択肢があります。
少し休んでみる。
やり方を変えてみる。
取り組む量を減らしてみる。
誰かに相談してみる。
今日はほんの少しだけやってみる。
そうやって、自分が無理なく進める方法を探してもいい。
人生を変えるために、毎回大きな決断をする必要はありません。
むしろ、日々の小さな行動の積み重ねが、あとから振り返ったときに大きな変化になっていることがあります。
「ちょっと怖い」を大切にしてみる
新しいことを始めたあと、
「やっぱり元に戻りたい」
と思ったとしても、それだけで失敗と決めつけなくていい。
慣れた場所が恋しくなるのは、それだけ今までの環境が安心できる場所だったということでもあります。
だから、戻りたくなった自分を責める必要はありません。
ただ、その気持ちを感じながらも、
「じゃあ、もう一歩だけ進んでみようかな」
と考えてみる。
そのくらいでいいのかもしれません。
「ちょっと怖いけど、やってみようかな」
そう思える場所には、今まで知らなかった経験や出会いが待っているかもしれません。
大きく変わる必要はない。
まずは、小さな一歩。
その一歩が、今まで見えなかった景色につながっていくことがあります。
まとめ
新しいことを始めたときに「元の生活に戻りたい」と思うのは、決して珍しいことではありません。
慣れた環境から離れると、不安になるのは自然なことです。
だからこそ、そこで自分を責めるのではなく、「今は新しい環境に慣れている途中なんだ」と考えてみる。
無理をして限界まで進む必要もありません。
「ちょっと怖いけど、もう一歩だけやってみよう」
そのくらいの小さな挑戦でいい。
新しい世界は、案外そんな小さな一歩の先にあるのかもしれません。
