朝、目を覚ますと、部屋の中にやわらかな光が満ちていた。
カーテンの隙間から差し込む冬の陽射しは、澄み切った青空をそのまま運んできたかのようで、今日が穏やかな一日になることを静かに告げている。
天気は朝から快晴。年の終わりに、これ以上ないほど整った空だと感じる。
洗濯物を外に干す妻。
冷たい空気の中で、太陽の光は意外なほど力強く、白いシャツやタオルがゆっくりと風に揺れる様子を見ていると、今年一年の時間も、同じように揺れながら過ぎてきたのだと思えてくる。
忙しさに追われる日もあれば、立ち止まる日もあった。
そのすべてが、今日という日に繋がっている。
今日は今年最後の不燃ごみの収集日。
袋を手に取ると、中にはもう役目を終えた物たちが入っている。
使い切ったもの、壊れてしまったもの、いつか使うかもしれないと残していたもの。
ひとつひとつに区切りをつけながら、心の中で「ありがとう」とつぶやく。
物を手放す作業は、今年の時間に区切りをつける儀式のようでもある。
来年はどんな一年になるのだろうか。
大きな変化を望むより、こうして穏やかな朝を迎えられる日が続いてほしい。そ
のために、今日という一日を大切に終えたいと思う。
明るい気持ちになる言葉：
「感謝を重ねた朝は、未来をやさしく照らす」
