今日の出来事などを

膝のすり傷と、無敵の放課後。

授業中は静かに座っていたのに、休み時間になるとどうしてあんなに体が軽くなったのだろう。机をガタガタと動かしながら、「次なにする?」と顔を寄せ合う。計画なんてない。けれど、それがよかった。校庭は固く踏み固められた土。転べば膝をすりむいた。でも...
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あの日の空と、今日の私

家を出ると、もうそこは遊び場だった。通学路はただの道ではなく、冒険の始まりだった。石ころひとつにも物語があり、空き地の草むらには秘密基地の候補地が眠っていた。学校へ向かう途中で、必ず誰かと合流する。「おはよう!」と声をかけると、ランドセルが...
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今なら堂々と買えるけれど、あの日のスリルは宝物のまま。

先日、偶然スーパーでビー玉を見つけた。思わず手に取る。「あ、昔これ拾いに行ったよな。」隣にいた友人が言った。「覚えてるのか?」「忘れるかよ。お前、いつも一番きれいなの持って帰ってた。」懐かしい声に、胸の奥がじんわりと温かくなる。「あのときさ...
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地図のない作戦会議と、肩が触れ合うほどの距離感。

「今日は裏の方から回ろう。」ケンイチが真剣な顔で言う。「なんで?」「昨日、正面で見つかりかけただろ。」ヒロシがうなずく。「作戦変更だな。」まるで本物の作戦会議だ。小学生のくせに、真顔で地図もないのに作戦を立てる。その時間がたまらなく誇らしか...
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心臓が壊れるほど笑った、あの日のビー玉。

「昨日より少なくないか?」ヒロシが眉をひそめた。「文句言うなよ。昨日はたまたまだ。」ぼくは負けじと返す。ケンイチが手のひらを開いた。そこには、緑色の渦が入ったビー玉が一つ。「これ見ろよ。光に当てると、金色に見えるぞ。」ぼくたちは三人で顔を寄...
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ぼくらが拾っていたのは、ビー玉だけじゃなかった。

「なあ、今日どうする?」放課後、校門を出たところで、いつものようにケンイチが小声で言った。ぼくはランドセルを背負い直しながら、少しだけ間を置いてから答える。「行くに決まってるだろ。昨日の雨で、流れてるかもしれないぞ。」すると、後ろからヒロシ...
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三角ベースに詰まっていた、ぼくたちの時間

三角ベースの野球場は、完成した瞬間がいちばん輝いていた。石を置き、位置を決め、全員がうなずいたとき。「よし、始めるぞ」その一言で、世界が切り替わる。ソフトボールは少し柔らかくて、思った通りに飛ばない。でも、その不安定さが楽しかった。完璧じゃ...
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バスと自転車と、少し遠回りの帰り道

移動に時間がかかることを、当時のぼくたちは不便だと思っていなかった。バスを待つ時間も、自転車で遠回りする帰り道も、全部が日常の一部だった。バスの中では、知らない大人の会話が聞こえてくる。自転車では、風の匂いが変わるのが分かる。徒歩なら、道端...