今日の出来事などを

笹の葉の青い匂いと、母の丸い背中

昭和のあの頃、我が家のおやつは、買ってくるものではなく「作るもの」だった。今日は、ふと笹の葉の青い匂いを思い出した。母と、私(小学5年生)、小学2年生の妹、6歳の弟。4人で家を出て、近くの線路わきまで歩いて行った。電車が通ると、地面がかすか...
今日の出来事などを

あの日笑い転げた私が、今日の私を照らしている。

一番の宝物は何かと聞かれたら、私は迷わず答える。「友達との笑い声」だと。理由なんてなかった。ただ一緒にいるだけで楽しかった。教室の後ろでこっそり笑いをこらえたこと。廊下を全力で走って先生に叱られたこと。放課後、ランドセルを放り出して遊びに飛...
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神社の石段と、人を信じる力。

昭和の町は静かで、そして温かかった。駄菓子屋のおばちゃんは、私たちの名前を覚えていた。「今日は何買うんだい?」たったそれだけで、嬉しかった。家と学校の間にある商店、空き地、小さな神社。どこへ行っても、知っている顔があった。叱られることもあっ...
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膝のすり傷と、無敵の放課後。

授業中は静かに座っていたのに、休み時間になるとどうしてあんなに体が軽くなったのだろう。机をガタガタと動かしながら、「次なにする?」と顔を寄せ合う。計画なんてない。けれど、それがよかった。校庭は固く踏み固められた土。転べば膝をすりむいた。でも...
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あの日の空と、今日の私

家を出ると、もうそこは遊び場だった。通学路はただの道ではなく、冒険の始まりだった。石ころひとつにも物語があり、空き地の草むらには秘密基地の候補地が眠っていた。学校へ向かう途中で、必ず誰かと合流する。「おはよう!」と声をかけると、ランドセルが...
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今なら堂々と買えるけれど、あの日のスリルは宝物のまま。

先日、偶然スーパーでビー玉を見つけた。思わず手に取る。「あ、昔これ拾いに行ったよな。」隣にいた友人が言った。「覚えてるのか?」「忘れるかよ。お前、いつも一番きれいなの持って帰ってた。」懐かしい声に、胸の奥がじんわりと温かくなる。「あのときさ...
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地図のない作戦会議と、肩が触れ合うほどの距離感。

「今日は裏の方から回ろう。」ケンイチが真剣な顔で言う。「なんで?」「昨日、正面で見つかりかけただろ。」ヒロシがうなずく。「作戦変更だな。」まるで本物の作戦会議だ。小学生のくせに、真顔で地図もないのに作戦を立てる。その時間がたまらなく誇らしか...
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心臓が壊れるほど笑った、あの日のビー玉。

「昨日より少なくないか?」ヒロシが眉をひそめた。「文句言うなよ。昨日はたまたまだ。」ぼくは負けじと返す。ケンイチが手のひらを開いた。そこには、緑色の渦が入ったビー玉が一つ。「これ見ろよ。光に当てると、金色に見えるぞ。」ぼくたちは三人で顔を寄...