今日の出来事などを

長靴スキーは最強の翼だった〜転んでも笑えば、それが冒険〜

朝、障子の向こうがやけに明るい。胸がざわつく。布団から飛び起き、窓を開けた瞬間――真っ白。音のない世界。息が白く、胸の奥まで冷たい空気が入り込む。「やった…!」と叫びたくなる高揚感。雪の日は、学校さえも遊園地に変わる魔法の日だった。今日は授...
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雪合戦は人生の予行練習だった

懐かしさに胸がじんわり温まる。あの頃の私は、未来の自分を知らなかった。でも、不安はなかった。雪合戦は、ただの遊びではなかった。仲間を信じること、勇気を出すこと、失敗しても笑うこと。人生に必要なことを、私は雪の中で学んでいた。今朝、庭に積もっ...
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吐く息は白く、心は赤く ― 北海道の放課後

耳が痛いほど寒い。それでも帰りたくなかった。夕焼けに染まる雪原が、まるで宝石のように輝いていた。この時間が永遠に続けばいいのに。子どもながら、終わることの寂しさを少しだけ感じていた。だからこそ、一瞬一瞬を全力で過ごしていたのかもしれない。最...
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雪玉を握る小さな手、昭和の作戦会議は本気だった

雪が積もると、心がそわそわした。授業中も窓の外ばかり見ていた。先生の声は遠く、白い世界が私を呼んでいるようだった。どうすれば勝てるか。ただ投げるだけでは勝てない。雪の質、固さ、風向き。今思えば、自然を相手に学んでいた。遊びの中で、私は観察力...
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凍える指先と、熱すぎる友情 ― 昭和・北海道雪合戦戦記

朝、窓を開けた瞬間、白い世界がまぶしくて胸が高鳴った。雪が一晩で町を包み込むと、学校へ行く足取りまで弾む。寒いはずなのに、なぜか心は温かい。あの頃の私は、冬を「耐える季節」ではなく「待ち遠しい季節」として生きていた。なぜ、あんなにも雪合戦が...
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あのカレーの湯気は、今も心を温める

今、あの時代を振り返ると、不思議と苦労よりも温かさが先に浮かぶ。両親が忙しく働いてくれたこと。三人で肩を寄せ合ったこと。拭き掃除で床を光らせたこと。そして、あのカレー。じゃがいもが大きすぎて煮崩れしなかったことも、粉が溶けきらずに少しダマに...
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じゃがいもは大きく切れ ― 母の教えは台所にあり

母のカレーは、特別だった。特別な材料が入っていたわけではない。でも、どうしても同じ味にならない。じゃがいもは大きく切る。玉ねぎは透き通るまで炒める。肉は焦がさない。母の背中を思い出しながら、私は鍋を見つめる。最中の中に入ったカレールーを割る...
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三人の留守番隊、夕暮れの作戦会議

夕方の家は、どこか寂しかった。時計の音がやけに大きく響く。妹は窓の外を見ていた。弟は畳に寝転び、天井の木目を数えている。両親が帰るまでの時間は、私たちにとって少しだけ長い試練だった。「今日は何して待つ?」私がそう言うと、妹がぱっと振り向いた...