今日の出来事などを

夕暮れの雪景色と静かな満足

遊び疲れて家に戻るころ、空はうっすらと夕焼け色に染まり始めていた。雪の白さが淡い橙色を帯び、朝とはまた違う美しさを見せている。手袋はびしょびしょで、長靴の中まで冷えていたのに、心は不思議なくらいぽかぽか。家に入ると、母が用意してくれた温かい...
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かまくらの中のひみつ基地

雪だるまの次は、かまくら作りに挑戦した。最初はただの雪の山が、手やスコップで少しずつ掘り進めるうちに、中に空間ができていく。崩れないように慎重に、けれど夢中になって掘り続けた。やがて、子ども三人がしゃがんで入れるくらいの小さな空間ができた。...
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雪だるまに込めた三人の力

庭の隅に、少し日当たりの良い場所を見つけて、雪だるま作りが始まった。最初は小さな雪玉だったのに、転がすうちにどんどん大きくなっていく。雪がくっつくたびに重くなり、手袋の中の指先は感覚がなくなっていったが、不思議とやめたいとは思わなかった。妹...
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白い朝に広がる三人の世界

朝、障子越しに差し込む光がいつもよりまぶしく感じられた。外を見ると、一面の雪景色だった。庭も道も屋根も、すべてが白く静かに包まれている。まだ誰も踏んでいない雪の表面は、まるで新しいノートの一ページのようで、これから始まる一日に胸が高鳴った。...
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夕暮れの帰り道と小さな誇り

遊び終わりの合図が鳴るころには、手袋も靴下もびっしょりで、体はすっかり冷え切っていた。それでも不思議と足取りは軽かった。空地に残る無数の足跡や崩れた雪の壁が、今日一日の激しい戦いを物語っていた。帰り道、夕暮れの空は淡い橙色に染まり、雪に反射...
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雪の痛みと優しさ

夢中で走り回っていた私は、つい足を滑らせて転んでしまった。雪の上とはいえ、勢いよく倒れたので、膝にじんとした痛みが走った。しばらく動けずにいると、さっきまで敵だった友達が駆け寄ってきて、「大丈夫か?」と声をかけてくれた。その声を聞いた瞬間、...
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赤いほっぺと秘密基地

雪合戦が始まってしばらくすると、ただ投げ合うだけでは物足りなくなり、私たちは自然と雪の壁を作り始めた。空地の隅に雪を集め、固め、低いながらも立派な“秘密基地”が出来上がった。息を切らしながら雪を運ぶと、手も足も感覚が薄れていく、心はどんどん...
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白い校庭に響いた笑い声

昭和三十六年の冬は、今思い返しても、しんと静かな白さに包まれていた気がする。朝、学校へ向かう道は、まだ誰の足跡もついていない雪に覆われていて、歩くたびにきゅっ、きゅっと鳴る音がやけに大きく感じられた。吐く息は白く、鼻の奥がつんと痛むほどの冷...