
誰かが休んだ日の給食は、
どこか特別な空気が流れていた。
余った牛乳を前に、
少しの期待と遠慮が入り混じった不思議な気持ちになる。
「もう一本飲めるかな…でも言い出しにくい」
そんな葛藤が頭の中でぐるぐる回る。
早く手を挙げた者勝ちなのか、
それとも控えめでいるべきなのか、判断に迷う。
先生が「欲しい人いる?」と
声をかけた瞬間、思わず手が上がる。
しかし同時に何人も手が上がり、
空気が一瞬だけピリッとする。
「じゃあジャンケンで決めよう」
誰かの一言で場がまとまる。
「最初はグー!」と声を揃え、勝敗が決まる。
勝ったときの嬉しさと、負けたときの悔しさ。
そのどちらもが、妙に印象に残っている。
明るい気持ちになる言葉:
分け合う気持ちが、思い出をあたたかくする。
