トマトジュースを飲み続けると肌への影響はある?カゴメの研究で分かったこと
紫外線が強くなる季節になると、日焼け止めや帽子、日傘などで対策をする人が増えます。
最近では、外側から肌を守るだけでなく、毎日の食事や飲み物にも関心が集まっています。
そのような中、カゴメ株式会社は、リコピンを含むトマトジュースを継続して飲んだ場合、紫外線を浴びた後の肌の状態に変化が見られる可能性があるという研究結果を公表しました。
- 日本人73人を対象に13週間行われた研究
- リコピンとはどんな成分?
- トマトジュースだけで紫外線対策はできない
- 日焼け止めだけで十分?紫外線対策とビタミンCが注目される理由
- 紫外線による「光老化」とは?
- UVAとUVBの違いを知っておこう
- ビタミンCは毎日の食事で取り入れよう
- 紫外線による肌への影響とビタミンCの役割とは?
- ビタミンCだけで光老化を防げるわけではない
- ビタミンCはメラニンの仕組みに関わる栄養素
- 活性酸素との関係にも注目されている
- コラーゲンを作るためにも欠かせない栄養素
- 紫外線はさまざまな仕組みで肌に影響すると考えられている
- 朝にビタミンCを摂ると日焼けしやすいって本当?
- ビタミンCはいつ取り入れるのがおすすめ?
- 食事やサプリメントは毎日続けることが大切
- ビタミンC配合の美容液は朝に使ってもよい?
- ビタミンCは一度にたくさん摂るより分けて摂るのがおすすめ
- ビタミンCは摂る量によって吸収のされ方が変わる
- ビタミンCを摂りすぎると体に影響はある?
- 紫外線対策は日焼け止めだけに頼らないことが大切
- ビタミンC以外の栄養素にも注目
- 栄養はバランスよく摂ることが大切
- 食塩無添加×リコピンたっぷり関連記事
日本人73人を対象に13週間行われた研究
この研究では、健康な日本人の成人男女73人が参加しました。
参加者は13週間にわたり、リコピンを含むトマトジュース、またはリコピンを含まない飲み物を毎日飲み続けました。
その後、紫外線を当てた肌の状態を比較したところ、比較的強い紫外線を浴びた条件では、トマトジュースを飲んでいたグループで肌の赤みを示す数値(a値)が低くなり、肌の明るさを表す数値(L値)に変化が見られました。
研究グループは、この結果から、リコピンを含むトマトジュースの継続的な摂取が、紫外線を受けた後の肌の状態に影響する可能性があると報告しています。
なお、この内容は研究結果であり、すべての人に同じ結果が現れることを示すものではありません。
リコピンとはどんな成分?
リコピンは、トマトやスイカなどに含まれる赤い色素成分です。
一般的には抗酸化作用を持つ成分として知られており、食品に含まれる栄養成分の一つです。
これまで海外では、リコピンと紫外線を浴びた後の肌の状態について研究が行われてきましたが、日本人を対象にした報告は多くありませんでした。
今回の研究は、日本人でも同じような傾向が見られるかを確認する目的で実施されています。
トマトジュースだけで紫外線対策はできない
今回の研究結果だけで、「トマトジュースを飲めば日焼けを防げる」「肌が白くなる」とは言えません。
研究で確認されたのは、紫外線を浴びた後の肌の状態の変化についてであり、トマトジュースが日焼け止めの代わりになることを示したものではありません。
紫外線対策を行う際は、日焼け止めを使用したり、帽子や日傘、長袖の衣服などを活用したりして、肌を守ることが基本です。
トマトジュースは、毎日の食生活の一つとして取り入れながら、紫外線対策はこれまでどおり基本的な方法を続けることが大切です。
日焼け止めだけで十分?紫外線対策とビタミンCが注目される理由
紫外線対策というと、日焼け止めを塗ることを思い浮かべる人が多いでしょう。
日焼け止めは紫外線対策の基本ですが、紫外線を完全に防ぐことは難しいとされています。
そのため、近年ではスキンケアに加えて、毎日の食生活や栄養バランスにも関心が集まっています。中でも、ビタミンCは肌の健康を保つために必要な栄養素の一つとして知られています。
紫外線による「光老化」とは?
紫外線は肌が黒くなる日焼けだけでなく、長い年月をかけて肌に影響を与えることがあると考えられています。
このような紫外線による肌の変化は「光老化」と呼ばれています。
光老化は、年齢による自然な変化とは別に、紫外線を繰り返し浴びることで起こるとされており、シミやシワ、肌のハリの変化などに関係すると考えられています。
毎日の生活の中で少しずつ紫外線を浴びることで、肌への影響が積み重なる可能性があります。
UVAとUVBの違いを知っておこう
紫外線には主に「UVA」と「UVB」の2種類があります。
- UVA:肌の奥まで届きやすいとされ、肌のハリに関わる部分へ影響を与える可能性があると考えられています。
- UVB:主に肌の表面に作用し、赤くなる日焼けの原因になることが知られています。
どちらの紫外線も肌に影響を与えるため、季節を問わず対策を続けることが大切です。
ビタミンCは毎日の食事で取り入れよう
ビタミンCは、健康な体を維持するために必要な栄養素です。
野菜や果物などに多く含まれており、毎日の食事から取り入れることができます。
なお、ビタミンCを摂取することで紫外線の影響を防げる、日焼けを防止できるなどの効果が確認されているわけではありません。
紫外線対策の基本は、日焼け止めを使うことに加え、帽子や日傘、長袖の衣服などを活用して肌を守ることです。そのうえで、栄養バランスの良い食生活を心がけることが大切です。
紫外線による肌への影響とビタミンCの役割とは?
紫外線対策というと日焼け止めが基本ですが、毎日の食事で栄養をしっかり取ることも大切です。
その中でも、ビタミンCは肌の健康を保つために必要な栄養素として知られています。
ここでは、研究などで紹介されているビタミンCと紫外線の関係について、分かりやすく説明します。
ビタミンCだけで光老化を防げるわけではない
紫外線を長年浴び続けることで起こる肌の変化は「光老化」と呼ばれています。
研究では、ビタミンCが光老化に関わる仕組みの一部に関与する可能性が報告されていますが、ビタミンCだけで光老化を予防したり改善したりできることが確認されているわけではありません。
そのため、紫外線対策は日焼け止めや帽子、日傘などを使った基本的な対策とあわせて行うことが大切です。
ビタミンCはメラニンの仕組みに関わる栄養素
紫外線を浴びると、肌では「メラニン」という色素が作られます。
メラニンは肌を守るために作られるものですが、増えすぎるとシミやそばかすの原因の一つになると考えられています。
研究では、ビタミンCはメラニンが作られる仕組みに関わる酵素(チロシナーゼ)の働きに関係することが報告されています。
ただし、ビタミンCを摂取することでシミを防げる、または薄くできると断定することはできません。
活性酸素との関係にも注目されている
紫外線を浴びると、体内では活性酸素が発生すると考えられています。
活性酸素は体にもともと存在するものですが、増えすぎると体に負担を与える可能性があります。
ビタミンCは抗酸化作用を持つ栄養素として知られており、活性酸素との関係について多くの研究が行われています。
しかし、ビタミンCだけで紫外線による肌への影響を防げることが確認されているわけではありません。
コラーゲンを作るためにも欠かせない栄養素
ビタミンCは、コラーゲンを作るために必要な栄養素の一つです。
コラーゲンは肌だけでなく、血管や骨などにも存在する体の大切な成分です。
そのため、ビタミンCは健康な体を維持するうえで重要な栄養素として知られています。
毎日の食事で野菜や果物などをバランスよく取り入れ、不足しないよう心がけることが大切です。
紫外線はさまざまな仕組みで肌に影響すると考えられている
紫外線による肌への影響は、一つの原因だけではありません。
メラニンの生成や活性酸素、炎症など、いくつかの仕組みが関係していると考えられています。
| 紫外線による変化 | 肌への影響として考えられていること | 関係する主な仕組み |
|---|---|---|
| メラニンが増える | シミ・そばかすの一因 | メラニン生成 |
| 活性酸素が増える | 肌への負担につながる可能性 | 酸化ストレス |
| 炎症が起こる | 赤みや色素沈着につながる可能性 | 紫外線による刺激 |
紫外線対策では、日焼け止めや帽子、日傘などを活用して肌を守ることが基本です。そのうえで、ビタミンCを含む食品を取り入れ、栄養バランスの良い食生活を続けることも大切です。
朝にビタミンCを摂ると日焼けしやすいって本当?
「朝にビタミンCを飲むと日焼けしやすくなる」と聞いたことがある人もいるかもしれません。
しかし、現在のところ、食事やサプリメントでビタミンCを摂ったり、ビタミンC配合の化粧品を朝に使ったりすることで、日焼けしやすくなるという十分な科学的根拠は確認されていません。
この話が広まった理由の一つとして、レモンやグレープフルーツなどに含まれる「ソラレン」という成分が関係していると考えられています。
ソラレンはビタミンCとは別の成分です。そのため、「ビタミンC=朝に摂ると日焼けする」という考え方は混同によるものとされています。
ビタミンCはいつ取り入れるのがおすすめ?
ビタミンCは、食事やサプリメントで摂る方法と、スキンケアで使う方法があります。
どちらも毎日の生活に無理なく取り入れることが大切です。
食事やサプリメントは毎日続けることが大切
ビタミンCは水に溶けやすい「水溶性ビタミン」です。
体にため込みにくい性質があるため、一度にたくさん摂るよりも、毎日の食事などで継続して取り入れることが大切とされています。
野菜や果物をバランスよく食べることを基本に、不足が気になる場合はサプリメントを利用する方法もあります。
ビタミンC配合の美容液は朝に使ってもよい?
ビタミンCが配合された美容液は、朝のスキンケアで使用することも一般的です。
朝に使うことで日焼けしやすくなるという十分な科学的根拠は確認されていません。
スキンケアを行うときは、洗顔後に化粧水で肌を整え、その後に美容液を使います。最後に日焼け止めを塗り、紫外線対策を行いましょう。
ビタミンCは一度にたくさん摂るより分けて摂るのがおすすめ
ビタミンCは体内に長く蓄えられにくいため、まとめて大量に摂るよりも、数回に分けて摂る方法がよいとされています。
日本人の食事摂取基準(2025年版)では、成人のビタミンCの推奨量は1日100mgとされています。
この量は、野菜や果物を取り入れたバランスのよい食事で補いやすいと考えられています。
美容や健康を目的にサプリメントを利用する人もいますが、必要以上に多く摂れば効果が高まるとは言えません。利用する場合は、商品の目安量を守ることが大切です。
ビタミンCは摂る量によって吸収のされ方が変わる
研究では、ビタミンCは摂る量によって吸収の割合が変わることが報告されています。
少ない量では効率よく吸収されますが、一度に非常に多く摂ると吸収される割合は低くなる傾向があります。
そのため、ビタミンCは毎日の食事を基本に、必要に応じて無理のない範囲で継続して取り入れることがすすめられています。
ポイント
ビタミンCだけで紫外線対策ができるわけではありません。日焼け止めや帽子、日傘などを活用しながら、栄養バランスのよい食生活を心がけることが大切です。
ビタミンCを摂りすぎると体に影響はある?
ビタミンCは水に溶けやすい「水溶性ビタミン」です。
体に必要な量を超えた分は、尿として体の外へ排出されるため、通常の食事で摂る範囲では過剰摂取による健康への影響は起こりにくいとされています。
ただし、一度にたくさん摂ると、人によってはお腹がゆるくなったり、腹痛などの症状が出たりすることがあります。
また、体質などによっては尿路結石との関係が指摘されることもあるため、サプリメントを利用する場合は、商品に記載されている摂取目安量を守ることが大切です。
紫外線対策は日焼け止めだけに頼らないことが大切
日焼け止めは紫外線対策の基本ですが、それだけで紫外線を完全に防ぐことはできません。
汗をかいたり、水に入ったりすると日焼け止めが落ちることがあるため、時間がたったら塗り直すことも大切です。
また、外出するときは日焼け止めだけでなく、次のような方法を組み合わせるとよいでしょう。
- 帽子をかぶる
- 日傘を使う
- 長袖など肌を覆う服を着る
- 日陰を利用する
- 日焼け止めをこまめに塗り直す
このように、いくつかの方法を組み合わせることで、紫外線対策をよりしっかり行うことができます。
ビタミンC以外の栄養素にも注目
紫外線対策や健康的な食生活を考えるときは、ビタミンCだけに偏るのではなく、さまざまな栄養素をバランスよく摂ることが大切です。
研究では、ビタミンCのほかにも、抗酸化作用を持つ栄養素について多くの報告があります。
ただし、これらの栄養素を摂ることで紫外線による肌への影響を防げると断定できるものではありません。
紫外線対策で注目されている主な栄養素
| 栄養素 | 主な特徴 |
|---|---|
| ビタミンC | 健康維持に欠かせない栄養素。抗酸化作用を持つことで知られています。 |
| ビタミンE | 抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンです。 |
| カロテノイド | リコピンやβ-カロテンなどが含まれる色素成分です。 |
| ポリフェノール | 野菜や果物、お茶などに含まれる成分として知られています。 |
| ナイアシンアミド | ビタミンB群の一種で、化粧品にも配合されることがあります。 |
栄養はバランスよく摂ることが大切
ビタミンCは水溶性で体に蓄えられにくい一方、ビタミンEは脂に溶ける性質があり、体内での働き方が異なります。
また、カロテノイドやポリフェノールなども、それぞれ異なる特徴を持っています。
そのため、一つの栄養素だけを多く摂るのではなく、野菜や果物をはじめ、さまざまな食品を組み合わせたバランスのよい食事を続けることが大切です。
なお、紫外線対策の基本は、日焼け止めや帽子、日傘などを活用して肌を守ることです。栄養は健康的な生活を支える一つの要素として、毎日の食事の中で無理なく取り入れましょう。
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