
給食当番の日になると、私は少しだけ胸が高鳴った。
白い給食帽子をかぶると、いつもより大事な役目を任されたような気持ちになる。
教室のみんなの給食を準備する仕事だからだ。
普段は友達と同じ小学生なのに、その日は少しだけ責任を感じる。
それが、なんだか嬉しかった。
昭和の学校では、給食はみんなで準備するのが当たり前だった。
先生が全部やるわけではない。
子どもたちが力を合わせて運び、配り、片づける。
今思うと、それは大切な経験だったのだと思う。
誰かのために動く。
それが自然に身につく時間だった。
私は給食当番の友達と一緒に、給食室へ向かった。
大きな箱の中にはコッペパン。
そして牛乳パックが並んでいる。
慎重に運び、教室の机の上へ置く。
パンを配り、牛乳を机に並べていく。
教室の中が、だんだん給食の準備で整っていく。
「今日の給食は何かな?」
友達が聞いてくる。
私は配膳台を見て答える。
「今日はシチューだって」
すると教室から声が上がる。
「やったー!」
その声を聞くと、給食当番の仕事が少し誇らしく感じられた。
明るい気持ちになる言葉:
人の役に立つと、心が少し誇らしくなる。

