
朝から穏やかな天気だった。
冬の空気はあるが、刺すような冷たさはない。
昭和の冬のように、ただ耐えるのではなく、陽の光をありがたく感じられる一日だった。
洗濯物を外に干す妻の姿を見ながら、昭和の家の風景が重なった。
石炭ストーブの周りに自然と人が集まり、用事もないのにそこに座る。
火のある場所は、家の中心だった。
昨夜の川越のグルメ番組は現代的だったが、私の心は、石炭ストーブの前で食べた焼き芋に戻っていた。新聞紙に包まれた芋を、火傷しないように持ち替えながら食べるあの時間。
寒さの中で得られる温もりは、何にも代えがたいものだった。
今日の暖かな一日は、その記憶を静かに呼び覚ましてくれた。
昭和の冬は厳しかったが、火のそばには必ず、人の気配と安心があった。
その感覚は、今も私の中で、消えずに灯っている。
明るい気持ちになる言葉:
「火のある場所には、安心が集まる」

