
給食が終わると、ほとんどの子は遊びに行く。
だが給食当番は残る。
まだ仕事があるからだ。
少し面倒だと思う気持ちもあった。
正直なところ、遊びに行きたかった。
でも同時に、
「これは自分の役目だ」という気持ちもあった。
今思うと、あの片付けの時間は大事な経験だった。
食器をまとめる。食缶を運ぶ。給食室へ戻す。
子供にとっては大仕事だった。
誰も見ていないけれど、やらなければならない。
そういう責任を、自然と学んでいた。
空になった食缶を持つ。
帰り道は軽い。でも油断すると転ぶ。
牛乳瓶も回収する。カチャカチャ音がする。
給食室に戻すと、ようやく仕事が終わる。
「終わったー!」
誰かが言う。
「やっと遊べる!」
すると給食のおばさんが笑いながら言った。
「ありがとうね」
その言葉が、妙に嬉しかった。
小学生だった自分は思った。「また来週も頑張ろう」
明るい気持ちになる言葉:
誰も見ていない仕事ほど、人を立派にする。
