
トレーの上に置かれる四角い牛乳パック。
横には細いストロー。
子どもの私にとって、その組み合わせは少しだけ特別な感じがした。
ビンではなく、ストローで飲む牛乳は、なんだかちょっと大人になったような気分だった。
今思うと、牛乳の味はきっと同じだったのだろう。
でもストローで飲むだけで、なぜか美味しく感じる。
不思議なものだ。
子どもはほんの少しの変化でも、毎日の中に楽しみを見つけることができる。
私はストローの袋を破って、先を牛乳パックの穴に刺す。
少し力を入れると「プスッ」と音がする。
その瞬間がなぜか楽しかった。
ストローをくわえて、ゆっくり牛乳を吸うと、冷たい牛乳が口の中に広がる。
「ストロー曲げて飲むと飲みやすいよ。」
「ほんとだ。」
「最後、ちょっと吸いづらいよな。」
そんな何気ない会話をしながら、みんなで牛乳を飲んでいた。
あの牛乳パックを見ると、今でも給食の教室が思い浮かぶ。
明るい気持ちになる言葉:
小さな変化が、毎日を少しワクワクさせる。
