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今日の出来事などを

今日の出来事などを

第一番札所へ向かう道の、あの日の鼓動

南風の音を聞いていると、不思議と四国で迎えた最初の朝のことが脳裏に浮かんだ。徳島空港に降り立った時、まとわりつくような夏の熱気に一瞬たじろいだが、それ以上に胸の奥が熱くなっていた。これから始まる道への期待と不安が、入り混じっていたのだと思う...
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南風の朝と、変わらぬ祈りの時間

昨夜から吹き続けていた強い南風のおかげで、今朝は一月とは思えないほどやわらかな空気に包まれていた。窓を開けると、冷たさよりも湿り気を帯びた風が頬に触れ、季節がほんの少しだけ足踏みをしているように感じられる。冬の朝特有の身を刺すような冷え込み...
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一日の始まりに、感謝を置いて

こうして朝を振り返ってみると、今の生活と、昭和の北海道で過ごした日々が、静かにつながっていることに気づく。目覚まし時計の音、父の靴、柱時計のゼンマイ、コロの水皿。それぞれは小さな出来事だが、積み重なって、今の自分を形作っている。特別なことが...
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コロの水皿と、小さな責任

朝の光景の中で、忘れられないのが、愛犬コロの存在だ。アラスカ犬の雑種で黒色の毛並み、いつも尻尾を大きく振りながら近づいてきた。餌を入れる音、水を替える音を聞き分けていたのだろう。私が動き出すと、期待に満ちた目でこちらを見ていた。コロに食事と...
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父の靴と、背中の記憶

朝の身支度を終え、椅子に腰を下ろすと、また一つ、懐かしい記憶が浮かんできた。父の靴を磨く時間のことだ。黒く、ずっしりとした革靴を前にすると、自然と背筋が伸びた。父は多くを語る人ではなかったが、靴を見れば、その人の一日が想像できると、よく言っ...
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静かな朝に、時間の音を思い出す

今朝は一月とは思えないほど、寒さが和らいだ朝だった。布団の中で目覚まし時計を見れば、針はきちんと六時を指している。外はまだ暗く、カーテン越しにも台所の窓からも、朝日が差し込む気配はない。冬の朝特有の、時間が止まったような静けさが部屋を包んで...
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飴玉の裏にあった、親のまなざし

父のお使いで、バス停前のタバコ屋へ行くときは、いつも少し誇らしかった。任されることが嬉しくて、頼まれるとすぐに家を飛び出した。店番のおばあちゃんは、決まって飴玉をくれた。その飴を握りしめながら帰る道で、ふと後ろを見ると、少し離れた場所から母...
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父の背中、母の声が響くバス通り

学校の身体検査の前の日、友達と銭湯へ行くこともあったが、そこへ至るまでの街並みには、いつも親の姿が重なっていた。バス通り沿いの商店街は、生活の匂いに満ちていた。文房具店では、母と一緒にノートを選んだ記憶がある。「大事に使いなさい」と言われた...