
給食の献立表を見て、クラス中がざわつく日があった。
その理由は、ただ一つ。ハンバーグの日。
あの日だけは、教室の空気が少し違った。
昭和の給食のハンバーグは、
今のファミレスのような豪華なものではない。
少し平たくて、
ケチャップ風のソースがかかっているだけ。
でも、子どもたちにとっては
それだけで十分だった。
むしろ、あの素朴さが良かったのだと思う。
給食当番が皿にハンバーグを置くと、
教室が一瞬静かになる。
みんな真剣な顔で食べている。
誰も無駄なおしゃべりをしない。
ただ黙々と食べる。
今思えば、それほど夢中になれる料理だったのだ。
「今日の給食、最高だな」
そう言った友達の口の周りにはケチャップがついていた。
私は笑いながら言った。「口、赤くなってるぞ!」
すると教室中が笑い声に包まれる。
そんな何気ない時間が、今ではとても貴重な思い出だ。
明るい気持ちになる言葉:
楽しみがある毎日は、それだけで幸せ。
