
給食の時間になると、胸がわくわくした。
特に「クジラ肉の竜田揚げ」が出る日は、朝から少しだけ機嫌が良かった。
教室の空気までどこか明るくなるような気がしていた。
今思えば、あの頃の給食はとても素朴だった。
コッペパン、牛乳、袋に入ったジャム、そしてアルミの食器に入ったおかず。
豪華なものではないのに、なぜあんなに楽しみだったのだろう。
きっと、みんなで同じものを食べるという時間が楽しかったのだと思う。
子どもにとって、給食は一日の中でも特別なイベントだった。
クジラの竜田揚げが配られると、教室のあちこちから小さな歓声が上がった。
衣がカリッとしていて、甘辛い味がコッペパンによく合う。
パンをちぎって、竜田揚げをはさんで食べたりもした。
あれは今でいう「クジラバーガー」だったのかもしれない。
「今日クジラだぞ!」
「おれ、これ好きなんだよな」
そんな声が飛び交い、友だちと笑いながら食べた給食の時間。
あの頃の味は、今でも心の奥に残っている。
明るい気持ちになる言葉:
思い出は、いつまでも心の給食です。

