夜になり、外の冷え込みが一段と増してきた。
家の中は静かで、昼間の出来事がゆっくりと心の中に沈んでいく。
今日一日を振り返ると、大きな出来事はなかった。
それでも、不思議なほど満ち足りた気持ちがある。
快晴の朝に始まり、妻が用意してくれた温かな昼食、夕方の掃除。
それぞれが、この一年を締めくくるために用意された時間のように感じられる。
忙しさの中で見落としがちだった「当たり前」が、今日はひとつひとつ、はっきりと輪郭を持って心に残っている。
今年も無事にここまで来ることができた。
その事実だけでも、十分に感謝すべきことだと思う。
支えてくれた人、変わらぬ日常、静かな夜。
そのすべてが揃って、今日という日がある。
来年への視線を、静かに未来へ向ける。大きな願いより、確かな日常を。感謝を忘れず、今日のように一日を丁寧に終えられる夜を重ねていけたら、それで十分だと思える。
明るい気持ちになる言葉：
「感謝で閉じた一年は、希望とともに始まる」
