昼になっても空は澄み、冬らしい乾いた青さが広がっている。
太陽は高くなったものの、風は冷たく、陽射しもどこか遠慮がちだ。
それでも、窓辺に立つと冬の光が背中を押してくれるようで、気持ちは少し軽くなる。
左足の指の痛みは、今のところ出ていない。
昨夜のあの激しさを思えば、まるで別の日の出来事のようだ。
処方された薬は引き出しの中に残ったまま。
よく効くが、その分、副作用の眠気やむくみが強く、冬の重たい身体をさらに鈍らせる。
調べてみて、その薬が重い病の人にも使われるほど強いものだと知ったとき、冬の曇り空のような不安が胸に広がった。
過去に入院の原因にもなったことを思い出し、今は「痛いときだけ」にしている。
冬は身体の不調が表に出やすい季節だ。
寒さが関節や古傷を刺激し、若い頃には気づかなかった弱い部分を、静かに浮かび上がらせる。
それでも、無理をしないという選択ができるようになったのは、年を重ねたからこそだと思う。
昼の静かな時間、冬の日差しが床に細長く伸びているのを眺めながら、身体と心の声に耳を澄ませる。この穏やかな時間も、冬がくれた贈り物のように感じられた。
明るい気持ちになる言葉：
静かな冬の日は、自分をいたわる時間をくれる。
