
北海道の冬は、とても長かった。
雪が降り始めると、「春はまだかな」と思う前に、雪が当たり前になる。
毎日同じ景色で、同じ寒さが続く。
それでも、冬が嫌いだったわけではない。
朝、白い息を見ること。ストーブの前で体を温めること。
煙突から出る煙を見て、「今日も家がある」と思うこと。
そういう一つ一つが、子どもの私には大切だった。
今、大人になってから思い返すと、あの冬はとても厳しかったのだと思う。
でも、子どもだった私は、厳しさよりも、守られていた感覚を覚えている。
寒いからこそ、近くに寄る。
寒いからこそ、声を掛け合う。
北海道の冬は、子どもの心に、静かなやさしさを残してくれた。
明るい気持ちになる言葉:
寒さの記憶は、やさしさに変わる

