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毎日の繰り返しが、心を支える

毎日の繰り返しが、心を支える
起きてから仏壇に向かうまでの一連の動作は、もはや体が覚えている。
意識しなくても自然に足が運び、手が動く。
それでも、決して惰性にはならない。

ろうそくに火をつける瞬間だけは、必ず意識を集中させるようにしている。
火は扱い方を誤れば危ういものだし、祈りの場に向かう心構えを整える合図でもある。

般若心経を唱える声が、部屋に静かに響く。
その響きを聞きながら、自分の心の状態がよくわかる。

雑念が多い日は、声が上滑りするように感じるし、落ち着いている日は、一語一語が深く胸に落ちていく。今日は後者だった。南風のせいか、心にもどこか余裕があった。

会社をたたんだ頃、毎日が不安定だった。
時間はあるのに、行き先が見えない。そんな中で出会ったのが、空海の生き方や言葉だった。

すべてを捨て、すべてを受け入れるような姿勢に、強く惹かれた。
四国遍路は、その学びを体で理解したいという思いからだったのかもしれない。

遍路道では、毎日が同じようで、決して同じではなかった。
朝歩き出す時の体調、天気、出会う人。わずかな違いが、その日の心を大きく左右する。
今の生活も、実は同じなのだろう。変わらぬ日常の中に、確かな揺らぎと彩りがある。

今日もそのことを、静かに噛みしめる一日だった。

明るい気持ちになる言葉
同じことを続ける強さは、静かだが確かな力だ。

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