
赤い郵便ポスト、借りた電話、そして電報。
昭和の暮らしを振り返ると、どれも今では懐かしく、遠いものになってしまった。
しかし、その一つ一つには、人と人が直接つながっていた確かな記憶がある。
手紙を書くために机に向かい、電話を借りるために外を歩き、電報の文面を真剣に考える。
どれも時間がかかり、手間もかかった。
だが、その分、相手を思う時間が、自然と生まれていたのだと思う。
便利さに慣れた今だからこそ、昭和の暮らしが持っていた温度を、忘れずにいたい。
赤いポストの前で立ち止まったあの日のように、少しだけ歩みを緩め、言葉を選び、人の気配を感じながら生きていけたらと思う。
今日一日を静かに振り返りながら、私は心の中で、あの赤いポストにそっと礼を言った。
あの時代が、今の私を形づくってくれたことに、感謝しながら。
明るい気持ちになる言葉:
不便の中には、忘れてはいけない優しさがある。
