
給食のトレイに、きな粉がついたパンが乗っていた。
その瞬間、心の中でガッツポーズをした。
「今日は揚げパンだ!」揚げパンの日は、教室がちょっとしたお祭りに
このメニューが出る日は、本当に嬉しかった。
揚げパンは、昭和の給食の中でも特別な存在だった。
普段のコッペパンとは違い、少し油で揚げてあり、きな粉や砂糖がまぶしてある。
甘くて、香ばしくて、子どもにはたまらない味だった。
今でも思う。
あれは間違いなく、給食のスターだった。
私は揚げパンをそっと持ち上げる。
きな粉が落ちないように、慎重に一口かじる。
すると口いっぱいに甘さが広がる。
思わず笑顔になった。
「揚げパン最高!」
「きな粉落ちるぞ!」
「机が粉だらけだよ!」
教室は笑い声でいっぱいだった。
明るい気持ちになる言葉:
思い出の味は、何年たっても心を温かくする。
