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石炭ストーブのぬくもり

石炭ストーブのぬくもり
今朝はずいぶん冷え込み、吐く息が白く見えるほどの寒さだった。
温度計は4℃を指している。

それでも空は澄みわたり、冬の陽射しがやわらかく差し込んでいた。
こういう朝は、寒さの中にもどこか清々しさがあってうれしくなる。

縁側のガラス越しに日向ぼっこをしていると、昭和の小学校の教室を思い出した。

当時はエアコンなどなく、冬になると教室の前に石炭ストーブが置かれた。
朝早く用務員のおじさんが、まだ誰もいない教室で火を起こしてくれていた。

登校して扉を開けた瞬間、ほのかに漂う石炭の匂いと、ゆらゆら揺れる赤い炎が迎えてくれたものだ。

ストーブの近くの席は特等席で、みんなが羨ましがった。
頬がぽかぽかして、授業中についまぶたが重くなってしまうこともあった。

石炭が少なくなってくると、先生が「前の席の生徒」に声をかける。
専用のスコップで黒い石炭をくみ、そっと中へ入れるのは、少し誇らしい仕事だった。

火の粉がぱちりとはねると、みんなが小さく歓声を上げた。
ストーブの上には大きな洗面器がのせられ、湯気が絶えず立っていた。

給食の牛乳瓶を温め、昼前にぬくい牛乳を飲んだときの安心感は、今でも忘れられない。

寒い朝の記憶は、決してつらいだけではない。
人の手のぬくもりや、ささやかな工夫が生んだ温かさに包まれていたのだと思う。

今日の陽だまりの中で、そのことをしみじみと感じている。

明るい気持ちになる言葉
「あたたかさは、人の心までほぐしてくれる」

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