
一日の終わりが近づくにつれ、外の空気はさらに冷たさを増してきた。
それでも、今日という土曜日には、不思議な満足感がある。
特別な出来事は何もなかったはずなのに、心は穏やかで、満たされている。
少年時代の故郷の風景は、時間が経つにつれて少しずつ輪郭を失っていく。
それでも、豆腐屋のラッパの音だけは、驚くほど鮮明に心に残っている。
あの音は、夕方の始まりで、家へ帰る合図で、家族が待っている場所への道しるべだった。
自転車の後ろに積まれた大きな箱、白い湯気、無口なおじさん。
鍋を差し出す小さな手。すべてが静かに重なり合い、一つの風景を作っている。
その風景は、今の私にとって、心の拠り所のような存在になっている。
今日の穏やかな天気が、そんな記憶を優しく照らしてくれた。
忙しさに追われる日々の中で、こうして立ち止まり、過去を静かに振り返る時間は、心を整えるために欠かせないものなのだと思う。
夜が深まり、外はすっかり静まり返った。
けれど、心の中には、あの夕方の音と温もりが、今も確かに残っている。
何気ない一日が、こうして宝物のように感じられることを、今日は大切に受け止めたい。
静かな満足感とともに、今日の日記を閉じる。
明るい気持ちになる言葉:
今日という一日は、静かに心に残っていく。

