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石炭ストーブの火と、冬晴れの朝

石炭ストーブの火と、冬晴れの朝
朝、窓から差し込む光が、いつもより白く、静かに部屋を満たしていた。
冬の冷え込みは確かにあるが、今日はどこか柔らかい。

昭和の家で、石炭ストーブの上にかざした手に、じわりと熱が伝わってきた朝を思い出すような、そんな穏やかさだった。

妻は洗濯物を外に干した。よく晴れた冬の日は、乾きが早いと分かっているのだろう。
物干し竿に並ぶ洗濯物が風に揺れる音を聞いていると、昭和の住宅街で聞いた、生活の音が重なって聞こえてくる。

遠くで鳴る踏切、どこかの家から響くラジオ、そして石炭ストーブの中で、炭が静かに爆ぜる音。

昨夜、川越市のグルメ番組で紹介されていたさつまいものスイーツは、華やかだったが、私の心を引き寄せたのは、もっと素朴な焼き芋の記憶だった。

下校時、遠くから聞こえてくる焼き芋屋の呼び声。
あの声を聞くと、自然と歩く速度が速くなった。

家に帰ると、石炭ストーブの前で手をかざしながら、新聞紙に包まれた焼き芋を割った。
白い湯気と甘い匂いが、ストーブの熱と混じり合う。
ホクホクとした温もりは、身体だけでなく、心までほどいてくれた。

今日の穏やかな空は、そんな昭和の冬の朝を、静かに呼び戻してくれた。

明るい気持ちになる言葉
「あの火の温もりは、今も胸の奥で生きている」

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