
今朝はあらかじめゆっくり過ごすと決めていたので、目覚めは七時四十分。
カーテン越しに差し込む光は柔らかく、年の瀬特有の静けさを含んでいた。
窓を開けると、空は一点の曇りもない快晴で、風もほとんど感じない。
十二月の終わりとは思えないほど穏やかな朝に、今年一年を象徴しているような気がした。
今日は暖かい時間帯を選んでお風呂に入り、体に残った一年分の疲れや垢を落とすつもりだ。
朝食も昼食も軽めに整え、夜はきちんとごちそうをいただく。
年越しそばも家で妻と早めに済ませる予定だ。
きっと蕎麦屋は大賑わいだろうが、その様子を思い浮かべるだけで、年末らしい活気が胸に広がる。
この一年を振り返ると、決して楽なことばかりではなかった。
体調の波に戸惑う日もあり、思うように動けず歯がゆさを覚えたこともあった。
それでも、朝を迎え、光を感じ、今日という日を重ねてこられた。
その積み重ねが、今こうして静かな朝に立っている自分を作っている。
当たり前に見える日常が、実はどれほど尊いものか。
それを教えてくれた一年だった。
無理をせず、急がず、今日という日を丁寧に過ごす。
その姿勢こそが、新しい年への一番の準備なのだと思う。
明るい気持ちになる言葉:
今日を整えることが、明日への一番の贈り物

