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冬の底冷えと、静かな始まり

冬の底冷えと、静かな始まり
朝、目を覚ました瞬間に、空気の冷たさが体に伝わってきた。
晴れてはいるが、いわゆる底冷えという言葉がぴったりの朝だ。

布団から出るまでに少し勇気がいる季節になったことを、改めて実感する。
カーテン越しに差し込む冬の光は澄んでいて美しいが、その光の下には確かな冷気が潜んでいる。

朝食の支度をしながら暖房のスイッチを入れる。
今の時期、この一手間があるだけで、心も体もほっと緩む。

食卓に腰を下ろし、温かい食事を口に運びながら、ニュースで今日の気温を確認すると、午後には昨日と同じくらいまで上がるらしい。

平年よりは高めとのことだ。寒暖差はあるが、体にとってはありがたい話だと思う。

暖房が効いた部屋でコーヒーを飲みながら、ふと1年前の生活を思い出す。

今は家でパソコンに向かう時間が中心だが、あの頃は自転車で図書館まで足を運び、小説を借りるのが日課のようになっていた。

風を切って走る感覚、駐輪場に自転車を止める音、静かな館内に入った瞬間の空気の変わり方。
どれも今もはっきりと思い出せる。

こうして朝の静かな時間に過去を振り返ると、変わったものと変わらないものが自然と浮かび上がってくる。寒さの中にも、確かなぬくもりがある朝だった。

明るい気持ちになる言葉
「今日の静けさは、心を整える贈り物」

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