
友だちと落ち合う約束はしていないのに、必ず会えた。
それが町内会の夏祭りだった。
「おーい!」とどこからか声がして、振り向けばクラスメイト。
なぜかみんな同じ場所に集まってくる。
まず向かったのはヨーヨー釣り。
紙のこよりが、いつ切れるか分からないスリルがたまらない。
水に揺れる色とりどりのヨーヨーを見ながら、真剣な顔で狙う。
でも、友だちが先に失敗すると、なぜか笑いが止まらなくなる。
「お前、下手すぎ!」
そう言いながら、自分もすぐに失敗する。
悔しいのに、可笑しい。
取れなくても楽しい。成功したら、みんなで喜ぶ。
今思うと、あんなに純粋に笑えた時間は、あの頃だけかもしれない。
持ち帰ったヨーヨーは、数日でしぼんでしまったけれど、
あの笑い声だけは、今でも心のどこかで弾んでいる。
明るい気持ちになる言葉:
「一緒に笑えるだけで、世界は輝く」

