
こんにちは。
お昼を過ぎると、家の中の空気がほんのり暖かくなり、朝よりも身体が軽く感じられます。
午前中に少し多めにリハビリをしたので、昼食後は背もたれに寄りかかりながら少し休憩をしていました。
休みながら本棚を見ていると、自然と目が池波先生の小説に向かいます。
「鬼平犯科帳」や「剣客商売」は何度読み返しても飽きず、むしろ読むたびに新しい発見があります。
若い頃、吉右衛門さんが演じた長谷川平蔵の姿をテレビで繰り返し見ていたことが思い出され、あの重厚で静かな佇まいに惹かれた理由が、歳を重ねたいまならよく分かる気がします。
妻は昼前に買い物から帰ってきて、冷蔵庫に食材をしまいながら「今日はちょっと野菜が安かったわよ」と嬉しそうに話していました。
私は外にはほとんど出られませんが、こうして家の中に届く妻の言葉や雰囲気から、外の季節や街の空気を想像できるのが楽しいものです。
自分が外に出ていた頃と比べると、街の変化もあるでしょうが、どれだけ時代が変わっても、日常の音や声って温かいですね。
昼食を食べたあと、パソコンを立ち上げて、副業の作業を少しだけ。
文章を書いたり、情報を整理したり、昔やっていた写植の仕事を思い出す瞬間もあります。
あの頃はまだ手作業の技術がものを言う時代で、友人と起こした会社では職人として誇りも感じていました。
けれど、コンピューターが普及し始め、誰でも扱えるようになったことで変化の波を感じ、赤字になる前に手を引いたという決断も、いま振り返るとよかったのかなと思います。
午後も無理のないペースで、静かに過ごしていくつもりです。
今日も読んでくださり、本当にありがとうございます。

