
放課後の鉄棒と、自分との約束。
放課後の校庭は静かだった。昼間の喧騒が嘘のように、風の音だけが聞こえる。
踏み固められた土は夕日に照らされて、やわらかな色に変わっていた。
逆上がりができなかった数人で、自然と鉄棒の前に集まった。
低い鉄棒から始めてみる。足を振り上げる。
失敗する。笑う。土でズボンが白くなる。
悔しさはあったが、どこか楽しかった。
授業中は「見られている」緊張があった、放課後は「挑戦している」という実感があった。
先生の姿はない。それでも、心の中であの言葉が響いていた。
「途中だよ。」
何度も跳び、何度も落ちる。
腕は痛く、手のひらは赤くなった。それでも不思議とやめようとは思わなかった。
あの時間は、競争ではなく、自分との約束だったのだと思う。
明るい気持ちになる言葉:
昨日とは違う景色を、自分の一歩で見に行こう。そのわずかな距離に、君の勇気が詰まっている。

