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道路がぼくたちの王国だったころ


昭和の子ども時代を思い返すと、まず浮かぶのは音だ。

遠くで鳴るバスのエンジン音、自転車のブレーキがきゅっと鳴る音、そして裸足で道路を走るときの、アスファルトのひんやりした感触。

移動手段は、バスか自転車か、あとは自分の足。そ
れが当たり前だった。誰も不便だなんて思っていなかった。

家の前の道路は、今では考えられないくらい広く感じた。
実際に広かったのか、子どもの目線だからそう見えたのかは分からない。

めったに自動車は通らず、道路は完全に「子どもたちのもの」だった。

人が集まれば、そこはもう遊び場になる。
石を置けばベース、空き缶があれば目印。

そして、どこからともなくバットとグローブを持った少年が現れると、空気が一変する。
あいつはピッチャーで、しかも4番。

その瞬間、彼は英雄になる。
理由なんていらない。野球ができる、それだけで十分だった。

今の子どもたちは、遊び場を探すところから始めなければならない。
あの頃のぼくたちは、遊び場が探さなくても、そこにあった。

それはとても贅沢な時代だったのだと、今になって気づく。

明るい気持ちになる言葉
「あの頃の自由は、今も心の中でちゃんと生きている」

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