
朝の光景の中で、忘れられないのが、愛犬コロの存在だ。
アラスカ犬の雑種で黒色の毛並み、いつも尻尾を大きく振りながら近づいてきた。
餌を入れる音、水を替える音を聞き分けていたのだろう。
私が動き出すと、期待に満ちた目でこちらを見ていた。
コロに食事と水を与えるのも、私の大事な仕事だった。
ただの世話ではなく、命を預かる感覚が、子どもながらにあった。
水皿が空いていないか、餌はちゃんと食べたか、そんな小さな確認が、毎日の習慣になっていた。
今朝、ふとその記憶がよみがえり、胸の奥がじんわりと温かくなる。
誰かのために何かをする時間は、不思議と自分自身も満たしてくれる。
コロはもういないが、あの頃に育まれた思いやりや責任感は、今の生活に確かに残っている。
忙しい日々の中で、自分のことで精一杯になることもある。
それでも、ふと立ち止まり、誰かの存在を思い出すことで、心は少し柔らかくなる。
コロの水皿を満たしていたあの朝のように、今日も、小さな優しさを忘れずに過ごしたいと思う。
明るい気持ちになる言葉:
誰かのために動く時間は、心をあたたかくする

