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木の机が覚えていた、あの頃のぬくもり

木の机が覚えていた、あの頃のぬくもり
「小学校時代木の机に残る小さく書いた言葉は、誰かの時間の跡」

この言葉をふと思い出したのは、朝の静かな時間だった。
なぜ急にこんな記憶がよみがえったのか自分でも分からない。

でも、思い出はいつも不意打ちのようにやってくる。

小学校の教室は、今思えばずいぶんと質素だった。
窓から入る光は強くて、冬でも明るく、机の木目がはっきり見えた。

その机のそこそこに、子どもが残した小さな文字があった。
好きな人の名前だったのか、意味のない落書きだったのか、もう覚えていない。

ただ、「ここに前の持ち主がいたんだ」という事実が、なぜか少しだけうれしかった。

子ども心に、見えない人とつながった気がしたのだと思う。
自分が座っているこの席には、前にも子どもが座って、笑って、悩んで、授業を受けていた。

その時間の続きに、自分がいる。
そんな当たり前のことを、あの頃の私は机の言葉から感じ取っていた。

今の私は、大人になって、きれいに整えられたデスクで仕事をしている。
でも、あの古い木の机のほうが、ずっと温かかった気がする。

落書きも、全部ひっくるめて“時間”だったのだろう。
あの小さな文字を書いた子どもは、今どこでどんな人生を歩いているのだろう。

もしかしたら、同じようにふと昔の机を思い出しているかもしれない。
そう考えると、見えない糸が今もどこかで続いているようで、胸の奥がじんわり温かくなった。

明るい気持ちになる言葉
思い出はかならず、消えずに心を支えてくれる

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