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夕闇に溶けていく、町を支える背中

夕闇に溶けていく、町を支える背中

まだ朝の光が低い時間、役員のおじさんは重い椅子を黙々と運んでいた。
額には、すでに大粒の汗が光っている。

テントを立て、机を整え、冷えた麦茶を用意するその一連の動作に、迷いはない。
誰かのために、ただ黙って動く。

その背中に宿る『静かな強さ』を、私はあの日、確かに受け取ったのだ。

「手伝おうか」と声をかける勇気はなかった。
でも、その姿が妙にかっこよく見えた。

大人になると分かる。
あの人たちは報酬があるわけでもなく、ただ地域のために動いていた。

私は今、あの背中にどれだけ近づけているだろうか。

子どもたちは見ていないようで、ちゃんと見ている。
あの頃の私がそうだったように。

あの背中は、今も私の中に残っている。言葉よりも、確かに。

明るい気持ちになる言葉
きれいな言葉を並べるより、黙って歩む後ろ姿に救われることがある。

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