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夕暮れの湯気と家族の時間

夕暮れの湯気と家族の時間
日が傾くと、雪の世界は急に静かになる。
空は群青色に変わり、家々の煙突から細い煙が立ち上る。

わが家の台所では、母が大きな鍋で味噌汁を温め、湯気が窓ガラスを曇らせていた。

仕事から戻った父は、玄関で長靴の雪を落とし、冷えた手をこすり合わせながら居間へ入る。
ちゃぶ台の上には、漬物と焼き魚、それに湯気の立つご飯。

豪華ではないが、家族そろって囲む食卓は、どんなごちそうよりも心を満たした。

やわらかな光の下で、その日あった出来事を順番に話す。
私がドッジボールで転んだ話をすると、父は声を出して笑い、母は「風邪ひかないようにね」と言いながらお茶を注いでくれた。

寒い土地での暮らしは決して楽ではなかった。
それでも、こうして一日を終え、同じ部屋の空気を吸いながら笑い合える時間がある。

それだけで「また明日もがんばろう」と思えた。
冬の夜の灯りは、家族のぬくもりそのものだったのだ。

明るい気持ちになる言葉
一日の終わりに灯る明かりは、明日への約束

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