
雪だるまの次は、かまくら作りに挑戦した。
最初はただの雪の山が、手やスコップで少しずつ掘り進めるうちに、中に空間ができていく。
崩れないように慎重に、けれど夢中になって掘り続けた。
やがて、子ども三人がしゃがんで入れるくらいの小さな空間ができた。
中に入ると、外の風の音が遠くなり、雪に囲まれているのに不思議と静かで落ち着く場所だ。
吐く息が白く、その様子に妹がくすくす笑う。
弟は「ここ、ぼくたちの大切な場所だね」と誇らしそうに言った。
その言葉を聞いたとき、胸がきゅっと温かくなった。
広い世界の中で、この小さな雪の部屋が、確かに自分たちの居場所になっていたのだ。
特別なものは何もない。ただ雪でできただけの空間。
それでも、三人で寄り添って座るだけで、心が満たされていった。
あのかまくらの中には、寒さよりもずっと強く温かなぬくもりがあった。
明るい気持ちになる言葉:
小さな場所にだって大きな幸せがあります

