
ラジオ体操が終わり、スタンプをもらって、三人で帰る道。
朝日が少し高くなって、影が短くなっていく。
妹が笑い、弟が転び、私は振り返って手を差し出す。
空の色も、風の音も。すべてが「いつも通り」で、愛おしかった。
その一瞬一瞬が、何でもない日常だった。
それぞれの暮らし、それぞれの日常。
三人の鼓動が重なったあの時間は、遠ざかる記憶のなかで静かに呼吸している。
けれど、心のどこかには、あの朝の景色がそのまま残っている。
弾けるような妹の笑い声、必死に涙をこらえる弟の横顔。取り止めのない、けれど確かな輝き。
思い出は、過去のものではない。今の自分を作っている材料だ。
あの頃の私は、未来の自分を知らずに走っていた。
でも確実に、今につながる道を走っていたのだ。
家族はいつも心のスタート地点。
あの帰り道が、私の人生の原点。 あの日を背負っているから、私は今日も前を向ける。
明るい気持ちになる言葉:
深呼吸して、また一歩。家族はいつだって、私の始まり。
