PR
スポンサーリンク

帰り道の青い空

帰り道の青い空
掃除が終わる頃には、外はもう薄暗くなりかけていました。
冬の北海道の日暮れは早く、空は群青色に染まり、吐く息は白く長く伸びました。

ランドセルを背負い、長靴で雪を踏みしめながらの帰り道も、掃除当番の日は特別な気持ちがしました。

「今日はピカピカにしたな」
誰かがそう言うと、みんながうなずきました。

自分たちの手で教室をきれいにした、ただそれだけのことなのに、胸の奥に小さな灯りがともるのです。私はその灯りを大事に持ちながら、家路につきました。

空には早くも一番星が光っていました。
白い雪道がその光を受けて、ほんのり青く輝いていたのを覚えています。

静かな世界の中で、長靴のきゅっきゅっという音だけが響きました。
その音を聞きながら、私は「今日もちゃんとやれた」と、自分で自分をほめていました。

大人になってから、誰かに認めてもらえない日もたくさんありました。
それでも、あの頃の帰り道の感覚が、心のどこかで私を支えてくれている気がします。

小さな達成感は、人生を歩く力になるのですね。

明るい気持ちになる言葉
今日も一日、よくがんばったね

タイトルとURLをコピーしました