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静かな朝に、時間の音を思い出す

静かな朝に、時間の音を思い出す
今朝は一月とは思えないほど、寒さが和らいだ朝だった。
布団の中で目覚まし時計を見れば、針はきちんと六時を指している。

外はまだ暗く、カーテン越しにも台所の窓からも、朝日が差し込む気配はない。
冬の朝特有の、時間が止まったような静けさが部屋を包んでいた。

無理に起きることもないと思い、七時まで布団の中で過ごすことに決める。

床の中で足のマッサージをすると、身体の奥から眠気がじわりと湧き上がってくる。
だが、ここで二度寝をしてしまうと、せっかく整いかけた生活のリズムが崩れてしまう。

眠気と静かに折り合いをつけながら、時間が来るのを待った。

七時。決めていた通り、布団を抜け出して朝の支度を始める。
湯を沸かす音、蛇口から流れる水の音、いつもの朝の音が一つずつ部屋に戻ってくる。

そんな何気ない音に耳を澄ましていると、ふと北海道で過ごした昭和の子ども時代の朝を思い出した。実家には大きな柱時計があった。

ゼンマイ式で、一定の間隔で刻まれる「コツ、コツ」という音が、家の空気そのもののように存在していた。時間を合わせ、ゼンマイを巻くのは長男である私の役目だった。

椅子に乗り、背伸びをしながら鍵を回すと、時計がまた元気を取り戻したように音を刻み始める。その瞬間、家の朝が本当に始まった気がしたものだ。

今は電子音に囲まれた生活だが、心のどこかでは、あの柱時計の音が今も鳴り続けている気がする。時間に追われるのではなく、時間と共に生きていた、あの頃の感覚を思い出しながら、今日の朝を静かに迎えた。

明るい気持ちになる言葉
今日もまた、穏やかな一日が始まる

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