
今朝の目覚めは6時前。
外はまだ暗く、冬の朝特有の張りつめた空気が窓越しにも伝わってくる。
今日は12月24日、世間ではクリスマスイブと呼ばれる日だが、目覚めた瞬間の感覚は、いつもと変わらない穏やかな朝だった。
それが不思議と心地よく、特別な日であっても、こうして変わらぬ朝を迎えられることがありがたいと感じる。
若いころは、クリスマスという言葉に少し浮き立つ気持ちがあった。
街の装飾やテレビから流れる音楽に影響され、どこか落ち着かない気分になることもあった。
しかし今は、静かな朝の時間に湯気の立つコーヒーを淹れ、ゆっくりと一日を始められることのほうが、何よりの贈り物のように思える。
新聞を開くと、年末らしい話題が並んでいる。
今年も残りわずかだという事実が、紙面の行間から伝わってくる。
慌ただしく過ぎていった一年だったが、振り返れば、決して悪いことばかりではなかった。
小さな喜びや、静かな満足が、確かに積み重なっている。
朝の光が少しずつ差し込み、部屋が明るくなっていく様子を眺めながら、今日一日を丁寧に過ごそうと心に決めた。
特別な予定がなくても、心の持ち方次第で、この日を大切な一日にできる。
そんな思いを胸に、ゆっくりと身支度を整えた。
明るい気持ちになる言葉:
特別な日も、いつもの朝から始まることが、心を落ち着かせてくれる。

