
夜になり、外はすっかり冷え込んだ。
窓の向こうは闇が深く、冬の夜らしい静けさが広がっている。
左足の指に意識を向けても、痛みはない。
その事実だけで、心がゆっくりと緩んでいく。
引き出しに残る薬は、捨てられずにいる。
冬は、身体の弱さと向き合わされる季節だが、その分、無事に過ごせた一日の重みも増す。
必要なときに、必要な分だけ。
そう自分に言い聞かせながら、今日という一日を振り返る。
寒さが深まる年末の夜、こうして穏やかに過ごせていること自体が、何よりの幸せなのだと思う。
明日もまた、冬の朝を迎えられますように。
静かな冬の夜が、今日をそっと包み込み、眠りへと導いてくれる。
明るい気持ちになる言葉:
静かな夜は、今日を優しく終わらせてくれる。

