
給食の時間になると、私はどこか落ち着かない気持ちになっていた。
お腹がすいているからではない。
理由はただ一つ。
昼休みのソフトボールが待ちきれなかったからだ。
窓の外を見ると、校庭にはまだ誰もいない。
でも、頭の中ではすでに試合が始まっていた。
「今日はホームランを打てるかな」
そんなことを考えるだけで、胸がわくわくしていた。
昭和のころ、校庭に子どもが集まれば、自然と始まる遊びがあった。
それがソフトボールだった。
今のようにサッカーをする子はほとんどいない。
ボールが一つあれば、すぐに試合が始まる。
人数が多ければチームを作る。
少なければ三角ベースでもいい。
とにかく、外に出ればソフトボールだった。
私はコッペパンを少し急いで食べる。
牛乳をストローでぐっと飲む。
まだ給食を食べている友達を見ながら、私は心の中でつぶやく。
「早く終わらないかな…」
給食を食べ終えると、私は椅子を引き、すぐに立ち上がった。
「もう行くの?」
「うん、ソフトボール!」
「俺もすぐ行く!」
そんな声を聞きながら、私は校庭へ向かって走った。
明るい気持ちになる言葉:
楽しみが待っていると、人は自然と元気になる。
