
雪が積もると、心がそわそわした。
授業中も窓の外ばかり見ていた。先生の声は遠く、白い世界が私を呼んでいるようだった。
どうすれば勝てるか。
ただ投げるだけでは勝てない。雪の質、固さ、風向き。
今思えば、自然を相手に学んでいた。遊びの中で、私は観察力を鍛えていたのだ。
放課後、空き地に集合。
「今日は三対三だ」
私たちは雪を積み上げ、即席の砦を作る。壁の厚みを調整し、雪玉をストックする。
雪を丸めるたび、ぎゅっぎゅっと音がした。
指先が赤くなってもやめない。息が白く立ち上るたび、胸が熱くなった。
「お前、さっき裏切っただろ!」
「違うって、滑ったんだよ!」
「ははは、言い訳するな!」笑い合いながら、また雪を握る。
あの時の私は、ただの子どもだった。でも、真剣だった。
本気で遊ぶ時間は、人生の土台だったのだと、今ならわかる。
明るい気持ちになる言葉:
本気で遊べる子どもは、本気で生きられる。
