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凍える指先と、熱すぎる友情 ― 昭和・北海道雪合戦戦記

凍える指先と、熱すぎる友情 ― 昭和・北海道雪合戦戦記
朝、窓を開けた瞬間、白い世界がまぶしくて胸が高鳴った。
雪が一晩で町を包み込むと、学校へ行く足取りまで弾む。

寒いはずなのに、なぜか心は温かい。
あの頃の私は、冬を「耐える季節」ではなく「待ち遠しい季節」として生きていた。

なぜ、あんなにも雪合戦が楽しかったのだろう。

勝ちたい気持ちもあったが、それ以上に「仲間と本気になる時間」がうれしかったのだと思う。
作戦を考え、雪玉を固め、相手の動きを読む。
子どもながらに、頭を使っていた。遊びは、立派な戦略会議だったのだ。

昼休みの校庭は戦場になる。
私は手袋の中で指を動かしながら、雪をぎゅっと丸める。

力を込めすぎると割れ、弱すぎると崩れる。
ちょうどいい固さを探る指先の感覚は、まるで職人だった。

「よし、準備完了だ」
雪山の陰に身を潜め、タイミングを見て飛び出す。

頬に当たる冷気、足元のきしむ音、すべてが生きている証のようだった。

「おい、右から回り込め!」
「任せろ!」
雪玉が飛び交う中、笑い声が混じる。

「やったな!今のは本気だったぞ」
敵も味方もない。ただ、全力だった。

あの頃、私たちは手袋越しに未来を握っていたのかもしれない。
雪は溶けても、友情は溶けなかった。

明るい気持ちになる言葉
寒さは敵じゃない、心が燃えていれば大丈夫だ。

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