
冬になると、家の近くの広場は一面の雪に覆われた。
大人にとってはただ寒いだけの場所だったかもしれない。
だが、子どもだった私にとっては特別な遊び場だった。
真っ白な雪を踏みしめると、きゅっきゅっと音が鳴る。
その感触が面白くて、何度も歩き回った。
雪を集めて小さな山を作り、その上に立てば小さな王様になったような気分だった。
手や服が濡れて、母に叱られることもあった。
けれど、その叱られる時間さえどこか嬉しかった。
心配してくれる人がいると感じられたからだ。
何もない時代だった。けれど、退屈はしなかった。
テレビゲームもスマートフォンもない。
あるのは、雪の広場と友だちと冬の空だけ。それで十分だった。
今の子どもたちに、あの頃の楽しさが伝わるだろうか。
もしかすると伝わらないかもしれない。
だが私の心の中では、あの思い出は今も確かに輝いている。
明るい気持ちになる言葉:
想像力があれば、どこでも冒険できる。
