
祭りの楽しみは、くじ引きだった。
何が当たるか分からない、あのドキドキ。
箱の中に手を入れると、世界中の運命が詰まっている気がした。
結果は、大きな景品ではなかった。
小さなプラスチックのおもちゃ。
それでも、私は心から嬉しかった。
「当たった」という事実が、何よりの宝物だったから。
家に帰ってから、何度もそれを眺めた。
枕元に置いて寝た夜のことを、今でも覚えている。
物そのものではなく、
そのときの気持ちが、ずっと残っている。
大人になった今、あの時のように素直に喜べているだろうか。
そんなことを、ふと思う。
明るい気持ちになる言葉:
「小さな当たりは、大きな思い出になる」

