
遊び疲れて家に戻るころ、空はうっすらと夕焼け色に染まり始めていた。
雪の白さが淡い橙色を帯び、朝とはまた違う美しさを見せている。
手袋はびしょびしょで、長靴の中まで冷えていたのに、心は不思議なくらいぽかぽか。
家に入ると、母が用意してくれた温かいお茶の湯気が立ちのぼっていた。
湯のみを両手で包むと、指先の感覚が少しずつ戻ってくる。
妹と弟は、今日作った雪だるまやかまくらの話を競うように母へ話していた。
私はその様子を眺めながら、静かな満足感に浸っていた。
外では雪だるまが、まだ庭の真ん中に立っているはずだ。
かまくらも、夕暮れの中でひっそりと形を保っているだろう。
やがて溶けてなくなってしまうと分かっても、今日の楽しさまで消えない。
心に積もった思い出は、雪よりもずっと長く残る。
そう思えた冬の一日だった。
明るい気持ちになる言葉:
楽しい一日は心に長く長く灯り続けます
