
雪合戦が始まってしばらくすると、ただ投げ合うだけでは物足りなくなり、私たちは自然と雪の壁を作り始めた。
空地の隅に雪を集め、固め、低いながらも立派な“秘密基地”が出来上がった。
息を切らしながら雪を運ぶと、手も足も感覚が薄れていく、心はどんどん熱くなっていった。
妹は小さな手で一生懸命雪を積み上げ、弟は得意げに「ここから投げると当たりやすいよ」と作戦を立てていた。
その姿が頼もしくもあり、可笑しくもあり、私は思わず笑ってしまった。
普段は家でけんかばかりしているのに、こういう時だけは不思議と息が合う。
敵チームの雪玉が壁に当たって崩れるたび、皆で「直せ、直せ!」と大騒ぎし修復する。
冷たいはずの雪に触れているのに、手のひらから伝わるのはなぜか温もりだった。
協力することで生まれる熱のようなものが、体の芯をじんわり温めていたのだと思う。
ふと空を見上げると、薄曇りの空から小さな雪が舞い始めていた。
頬に落ちた雪がすぐに溶ける。
赤くなった皆の顔を見ていると、寒いはずなのに、そこには確かな楽しさが宿っていた。
力を合わせることの心強さを、あの日の私は、言葉にできないまま確かに感じていた。
明るい気持ちになる言葉:
力を合わせると、寒さも楽しくなる

