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霜の気配に包まれた、年末の朝

霜の気配に包まれた、年末の朝
夜明け前の冷え込みがそのまま残る朝で、窓を開けると冬特有の張りつめた空気が頬に触れた。

空はよく晴れているが、太陽はまだ低く、光は弱く白い。気温は6℃ほど。

冬至を過ぎたとはいえ、朝の寒さは底を打ったようで、身体の芯まで冷える感覚がある。

昨夜は左足の指に走った激痛のため、眠りは浅かった。
痛み止めを飲んでも効き目は鈍く、布団の中で何度も身じろぎしながら、ただ時間が過ぎるのを待っていた。

35年前、まだ若かった頃の記憶がよみがえる。
あの頃は今ほど薬もなく、痛みに耐えるしか方法がなかった。

冬の夜の冷たさと相まって、うーん、うーんと声にならない声を漏らしながら、夜明けを待っていた自分がそこにいる。

不思議なことに、朝になると痛みは嘘のように引いていた。
冬の朝の澄んだ空気が、身体の奥まで入ってくると同時に、痛みも一緒に抜けていったかのようだった。これまで病院に行かなかったのも、こうして朝になれば治まることが多かったからだ。

しかし今回は違い、痛みが日をまたいで続いたことで、季節と年齢の重なりを強く意識させられた。

薄い陽射しがカーテン越しに差し込み、部屋の中に冬の光が広がる。
その光は決して暖かくはないが、確かに一日の始まりを告げている。

年の終わりが近づくこの時期、無事に朝を迎えられたこと自体が、何よりありがたく感じられた。

明るい気持ちになる言葉
冬の朝は、静けさの中で心を整えてくれる。

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