
夕方になると、まだ四時代だというのに、空はすでに夕暮れの色を帯び始めていた。
冬至を前に、日が短くなったことをはっきりと実感する。
庭に出てみると、整えられた地面が薄暗い光の中で落ち着いた表情を見せている。
風は冷たいが、どこか澄んでいて、冬らしい静けさが漂っていた。
一軒家の維持は、季節ごとに違った苦労がある。
冬は草が少ない分、見通しがよくなり、手をかけた成果がはっきりと分かる。
雑草も、人の心も、油断すればすぐに隙間から顔を出すものだと改めて思う。
だからこそ、完璧を求めるのではなく、気づいたときに手を入れることが大切なのだろう。
元気になれば、また自分で少しずつ草を抜く。
冬のうちに整えたこの庭が、春を迎える準備になると思うと、自然と前向きな気持ちになれた。
明るい気持ちになる言葉:
冬に整えたものは、春に必ず応えてくれる。

