
給食には、好きなものばかりではなかった。
中には、どうしても苦手なメニューもある。
私はお皿を見ながら、少し困った顔をしていた。
昭和の学校では、給食はできるだけ残さず食べるように教えられていた。
作ってくれた人への感謝。食べ物を大切にする気持ち。
その意味は、子どもながらに少しずつ分かってきていた。
私はゆっくりと箸を動かす。
少しずつ食べていく。
友達はもう食べ終わっている。
それでも、焦らずに一口ずつ食べる。
隣の友達が声をかけてくれる。
「頑張ってるな」
私は少し笑いながら言う。
「うん、もうちょっと」
そう言って最後の一口を食べたとき、心の中で小さくガッツポーズをした。
明るい気持ちになる言葉:
少しずつでも、前に進めばそれでいい。
